「初出勤」

季節は春
早朝から俺は事務所で男の会話を耳にする。

「女風のドラマやるらしいよタイトルは「ジョフウ〜女性に××××って必要ですか？」yotubeのヒ○ルさんもとりあげてたし、今めちゃくちゃメディアに取り上げられてるよ。」

確かに今話題に挙げられている。
何を隠そう俺もそんな事がきっかけで応募したからである。

ほんとにここであってるのかな…
そんな170cm弱の体におさまらない不安を胸に新宿から事務所に向かった面接。あたりには空き缶と猫、カラスなどもいるゴミ捨て場の決戦はここでも行われている。研磨が翔陽に楽しいと言わされてしまうあのシーンすきだ。
少し脱線したが面接に行った事務所今ではすっかり慣れたものでへたったソファーに居心地の良ささえ感じる。

結果から言ってしまえば予約はいただけなかったが待機中には先輩との面談があり、相手も嫌われる覚悟を持っているであれば本音を言っても良いかと思い結構踏み込んだ話をした。
ありがとうの旨を綴った文章は既読で終わっていた。

今朝予約で出た方が帰ってくるぐらいの空き時間を終えて講習に向かう。

事務所を出て電光板がみえる大通りを右手に曲がり、横断歩道を渡った細道を進めば講習ルームだ。
今日の講習は指入れとク♡ニでまずは店長にお手本を見せてもらう。
"それ"に指を入れ角度をつけた時、モニター様の声が漏れる。「うお、すごいw」
「そしたらねこうやってやる」笑顔の店長の腕は
手動のバイブレーションを作り出しており、思わず歓声があがった。

プロの技を間近で見れることはそうそうない、俺はこれを習得して次に進む。

次回:俺は誰なんだ…！